信仰告白

私は京都大学文学部宗教学専修にて、宗教を「人が人と交わりつつ、本当に自己自身となる過程を歩むこと」と捉え、現代においてその道を歩むためには従来の禅などの伝統に加えて、心理療法と、野口整体の知見を活かすことが有用と考え、研究しました。
在学中より禅寺での下宿をはじめとした瞑想修行を実践し、卒業後は、そのような意味での「宗教」を実践している整体道場にて住み込みでの研修をし、知見を深めました。
研修を終えた後、今まで自分が学んできたことを、自宅での宗教哲学読書会・瞑想会・整体指導などを通して、縁のある人達に伝える試みを始めました。
そうして様々な人達と関わる中で、多くの人が瞑想修行の実践に困難を感じ、また身体からのアプローチも限界があることに気づきました。
そのような人達に必要なことはただ共におり、話に耳を傾ける他者の存在であることを感じました。それに加えて、「単なる友人」という関わりではなく、「職業者としてのカウンセラー」という身分と枠組みによって可能となる働きが多くあるのではないか、とも感じるようになりました。
そのために必要な知識と実践知を身につけるには確かな制度と先人に学ぶ必要があります。
以上のことから、物語やイメージを大切にし、傾聴を通して深層心理へ共に降りることを通して傷ついたたましいを癒やすことを可能にするような心理療法の専門知を学びたく、貴学への入学を志望します。

臨床心理を学ぶために大学に入り直すことを決めて、志望動機として提出したのが上記の信仰告白である。幸い、この愛の告白は受諾され、今年の春からまた京大に入ることに決まった。

このブログでは、このような志をもって学ぶことをゆるされた、私の日々の学習の過程を記したいと思う。